短期的心理が揺れても歴史の方向は変わらない
アメリカ人は、自分たちが長く2番手以下に落ちたことがないので自覚していませんが、もう金融危機前の株価には戻りません。
なぜなら、あのハイレバは二度と実現しないからです。
世界の重心は債務国から債権国へ。
成長を牽引するのは欧米からアジアへ。
ドルは安く、人民元は高く。
アメリカは債務国でもドルという商品が高く売れていましたが、最近はドル札が不人気となり、アメリカは別の物を売るしかありません。
最も高く売れそうなのは軍事力ですが、最大顧客の日本も貧乏になっため、新政権は値引きを要求しています。
この現実を認識し、アメリカの成長に見切りを付けた大量のドルがアジアに向かう時、日本の近くで再び激しいバブルが起こるように思われます。
昨日開設され深セン証券取引所の「創業板」の高騰などは、まだその序章に過ぎません。
日本のバブルが円高を背景に起こったように、地殻変動的なエネルギーは通貨価値の変動に伴うものであり、株式市場はその副産物です。
人民元や香港ドルに大きな変化が起こった時が、本当に時代の幕が変わるタイミングとなりそうです。
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Comments
ご高察まさにそのとおりだと感じています。
「アメリカ人は、自分たちが長く2番手以下に
落ちたことがないので自覚していませんが」
というあたり、思わず笑ってしまいました。
今、アメリカにいて、多くのアメリカ人と接していますが、いまひとつ、彼らの感性が変化しきれていないように感じます。今までのメカニズムが復権するような楽観が垣間見えて、いつも苦笑です。
上海に行って、東海岸に行って、いろんな人と会って、時代はアジアだと、改めて再認識させられます。
Posted by: Blue | October 31, 2009 10:56 PM
日本人はバブル後、短期間で景気は反発すると思い、少し安くなった不動産を買って大損しました。
アメリカが日本と全く同じ道を歩むとは言いませんが、そんなに簡単に元に戻るものではないと思います。
アメリカは若い国ですから、大変高い柔軟性を持っていますが、逆に言えば、大いなる挫折から立ち直る力を持っているのか、証明したこともないのです。
Blueさんは私よりも若いので、米中を良く観察して、投資でも本業でも、大いに成功して頂きたいと思います。
Posted by: akazukin | November 01, 2009 08:23 AM