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November 17, 2009

天皇陛下は心配している

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昨日、昼休みを利用して、皇居東苑に行ってきました。

通常、月金は休みなのですが、現在は天皇御即位20年記念特別展ということで、 14日(土)から23日(祝)まで無休で開園中です。

東御苑は多額の(?)税金で整然と維持されているにも関わらず、入園無料ですから穴場です。

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私は皇室に対して特別の感情を持ちませんが、現在の天皇皇后両陛下が象徴としての天皇の役割について長く悩み、国民と共に歩むということの意味を真摯に模索されて来たことを高く評価し、尊敬するものです。

天皇在位20年を記念した記者会見で、天皇陛下は、
「私がむしろ心配なのは,次第に過去の歴史が忘れられていくのではないかということです。」
と語られました。

原文はこちら

日本人が戦争体験を忘れ、その悲惨さよりも勝利の勇ましさなどが強調される風潮を懸念されているのでしょう。

即位20年は、ベルリンの壁崩壊からも20年。

東独においても、自由の価値が過小評価され、共産主義を回顧するようなムードが一部にあることが心配されます。

人間は生きていくためにつらい経験を忘却しますが、それは間違いを繰り返すという大きなリスクを孕んでいます。

日本中で最も中立で純粋な立場でいるはずの天皇陛下から見て、日本が戦争に近づいているように見えるということは、重く受け止める必要があります。

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