14年ぶりの円高
左のグラフで見られるように、米国長期金利は下値圏にあり、NY株高にも関わらず、米国景気の戻りは弱いとの認識が広まり、ドルは売られやすい地合いです。
ましてや日本は、現政権の発足当初に、ドル安を喜んで引き受けると解釈される発言をして、円買いへの安心感を生んでしまいました。
現実の円需要がそれほどあるわけでもなく、金利上昇の見込みがあるわけでもなく、内需が増えているわけでもありませんが、円高への対抗手段がないことを見透かされています。
100を切れないゴルファーが、見栄を張って「ハンディ18で良いよ」と言えば、そうかいそうかい、じゃあそれでプレイしてもらおうじゃないか、となるのが市場です。
基本的に海外勢の円ロングは短期筋が多いと思われますが、勢いが付いてしまったので、結果的に短期が長期になってしまうというリスクはあります。
ヘッジ目的で持っていたドル円ショートの一部が決済指値に到達してしまい、今日はバンバン約定メールが飛んで来ました。
豪ドル、加ドル/円は押し目と仮定して、少しポジションを増やして対応中です。
デフレ国通貨は最後には上がるというのが購買力平価での理屈ですが、その前に、まずは現実の金利差です。
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