「短期の鳩山不況、中期の財政破綻、長期の英国病」
自民党参院議員の林 芳正氏は、こう現政権を批判しました。
実際日本は、この言葉通りに進んでいくと思っていれば余計な失望をしないで済みます。
小泉元首相は、多くのことを「官から民へ」動かそうとしました。
これにはJR、JT、NTTなど、多くの成功事例があります。
鳩山政権は、「民から官」。
成功事例は思い当たりません。
鳩山氏個人の政治哲学は、「恵まれた家庭に育った」金持ちに良くある、持ち過ぎていることへの贖罪意識から来ているのかもしれません。
多くの人が苦しんでいるのに、自分は一生生活に困ることは無い。
せめて、世の中の役に立つように、特に貧しい人に安心と平和を与えたい。
それを一生の仕事にしよう。
「故人」献金は、「秘書」に預けた個人資産が政治団体へ移ったものだと言われています。
チマチマ他人から集めるよりも、個人の財布の方が大きいという特殊事情があったからでしょう。
鳩山内閣の最大の特徴は、ガバナンスの欠如です。
総理に無断で勝手に発言し、重要人事を決めても何のお咎めもありません。
こうした政権の特徴は、今後日本全体が一つにまとまる事が難しく、それぞれの組織が勝手に生き残りを模索する時代に進んでいくことを示唆しているのかもしれません。
各企業は部品調達の多国化、新興国への人員シフト、中国企業との提携、M&Aと激しく動いています。
地方自治体は大阪府に代表されるように、財政破綻との戦いが求められます。
成長よりも分配を重視する鳩山政権が誕生した背景にあるのは、友愛的な精神による配分重視思想というよりも、貧困層の怨念があるのかもしれません。
だとすれば鳩山氏に求められているのは政治手腕よりも私財の提供。
鳩山氏が個人資産を政治活動に転用したのは正にその意向に沿ったもので、追及を求める大衆の意向は弱いと見ることも出来ます。
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