されど円安
FRBは実質ゼロ金利(0~0.25%)を継続しました。
今後も長期間(for an extended period)低金利を続けるとし、インフレ傾向は抑制されていると判断しています。
日本はインフレどころか、明らかにデフレ。
高速1000円政策により、JR東日本は書き入れ時の年末年始に大幅な割引実施に追い込まれました。
(「1千円高速」に対抗、JR東が大幅割引)
日本では政府もデフレを後押ししているのです。
一方、金価格は1100$に迫る勢い。
原油は80$近辺で高止まり。
グローバルに見れば、投資家の懸念はインフレです。
既に、イスラエル、ノルウェー、オーストラリアが金利上昇に転じました。
1985年の世界経済は、日米のGDPが全体の約50%を占めていました。
「世界のGDP(pdf)」
当時はドル円の強弱感が世界二強の力関係を決め、それが全体の秩序を構成する要素でもありました。
今は二強がデフレで、取り囲む新興国がインフレ。
円が1ドル80円だろうが、50円になろうが、円を使っていない世界にとっては、どうでも良いことです。
日米のシーソーの傾きで周囲も一緒に揺れ動いた時代は後景に消え、日米通貨がパッケージで売られ、低利で調達されたドルと円が世界の成長分野へと流れ出します。
インフレに包囲されたデフレ国民として、どういった投資行動が求められるのか。
勝者は常にメインストリームと共にあるものであり、世界のローカルである日本政府に従うのでは先がしれています。
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