豪ドルVS加ドルは中米代理対決
昨夜発表された10月の米失業率は10.2%。
ホワイトハウスの報道官は、「今後失業率はやや悪化し、その後改善する公算が大きい」と語っています。
為替相場は二桁の失業率に円高で反応しました。
主要通貨の対円での下落率は、発表前に比べて、米ドルが0.8%、ユーロ1%、ポンド0.7%、豪ドル0.6%、カナダドル1.1%。
豪ドルが一番強く、加ドルが弱い結果となりました。
同じ資源通貨でも、米国経済への依存度が大きいカナダドルは本家USドル以上に反落しました。
豪州経済の背景には、年々強まる中国との貿易関係があります。
オーストラリアから中国への輸出額は、2006年と2008年の比較で60%増加。輸入も4割増。
地政学的に金融危機の震源地から遠く、ダメージの少ない銀行経営に加え、成長するアジアの恩恵が受けやすいロケーション。
人民元を買って米ドルを売るというポジションが自由に構築できない現状では、豪ドル/カナダドルの組み合わせはその代替ともいえます。
<豪ドル/加ドル(日足)>
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