2009年の中国株、そして来年
共産党の各種規制は、過熱を抑える趣旨であり、相場自体のエネルギーを殺すつもりは全くありません。
NHKスペシャル「チャイナパワー」の第3回「膨張する中国マネー」は、優秀な投資ファンドが政府から表彰されるシーンから始まりますが、これが現代中国の真実です。
法律解釈を捻じ曲げてでもホリエモンや村上ファンドを潰しにかかった日本よりも、中国共産党の方が現実的です。
香港市場に関して言えば、来年も特段の不安要素はありません。
数年以内に期待されるイベントとしては、
・香港ドルの切り上げ(ドルペッグの修正)
・いわゆる直通列車(本土からの自由な投資)解禁
があります。
中長期的には人民元の段階的自由化が確実であり、これは香港、上海両市場への資金流入増加というポジティブな効果を与えます。
香港、台湾、シンガポール。
これら中国系社会の成功を見れば、中国人が知恵のある国民性であり、適正な秩序を作りつつ、今後とも発展していくだろうと予想することは難しくありません。
人権弾圧や報道規制など中国の政治的なリスクは、市場にさほど大きな影響を与えないと思いますが、一番の懸念は、あまりに大きく開いてしまった国内の貧富とチャンスの格差であり、また共産党幹部を含めた強大な利権の調整です。
地方官僚の腐敗を適正に摘発しつつ、農村部が消費主体の経済発展へと着実に離陸できるかどうかが最大の課題であり、こうした内陸部振興政策に乗った企業には、大きな成功が約束されているものと考えられます。
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