驚きの「オルドス」バブル~外需なくして内需なし~
発展著しい中国内陸部で化粧品が売れるのは当然として、驚いたのは資源豊かなオルドスという町の凄まじいバブル。
一人当たりGDPは既に上海以上。
ワンセット1800元(2万4千円)のエステセットを、27セットまとめて「大人買い」する主婦。
美の追求には金を惜しみません。
(残念ながらさほど美しくはありませんでした)
資生堂社員は、日本流の「おもてなしの心」を実践して見せるため、客の待ち行列が出来ていても一人一人に丁寧に対応しようとしますが、店のオーナー婦人は、もっとスピードを上げて売り上げを伸ばせと指示します。
日本企業は、こうした未熟な資本主義とも戦って市場を開拓しなければならないのです。
内需の源泉は、こうして体を張って海外で稼ぐ日本人たちの頑張りが国内に還元することです。
海外で働いた利益があってこそ、国内で支払うお金の余裕が生まれます。
これまで名古屋圏が豊かだったのは、海外で稼いだトヨタの利益が地元に還流したからで、キンサン(錦三丁目)のキャバ嬢の給料だって、元々は一部外貨です。
トヨタが営業職の三割を新興国へ配置転換することを決めたように、今後は海外で働く日本人が間違いなく増えます。
環境の違うBRICS等で稼ぐグローバル企業を国が真剣に支援しなければ、官民一体で海外進出する中国や既に一定の足場を築いている韓国勢相手に苦戦することが予想され、需要需要と騒ぐ「アホ菅」の元で、日本はさらに貧乏になって行く構図が見えます。
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