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December 27, 2009

新興国を攻め始めた(?)日本企業

091226
シャープ(6753、青)、ホンダ(7267、黒)、キヤノン(7751、緑)、パナソニック(6752、赤)の1年間。

最もパフォーマンスの悪かったのは、三洋電機をM&Aしたパナソニックで、日経平均並み。

それ以外の三社はインデックスを大きく上回っています。

こうした比較は時間軸の取り方で変わるので、順番にはあまり意味がないと思われますが、要するに市場は、日本株全体(日経平均)という投資主体と、生き残るグローバル銘柄とを完全に区別し、全体悲観の中での選別が行われているものと判断されます。

格差拡大の要因を小泉改革に押し付けて自分は涼しい顔をしているのは、一部政治家による権力闘争のためのレトリックであり、こんな妄想に全体が洗脳されているのは日本のメディアだけです。

今日本に起こりつつある永続的な格差は、自立して生き残る者と、誰かにすがって生きようとする者の間に起こっています。
市場では株価がその選別をわかりやすく示しますが、一般社会では雇用や給与という指標で選別が進みます。

日本の輸出企業においての課題は、新興国市場での出遅れですが、日本企業も遅まきながらボリュームゾーンへの対応を進めています。

日本株の平均は、相変わらず為替レートの従属変数であろうと予想されますが、個別に言えば、BRICS等で上手く売る術(すべ)を身につけ始めているのではないか、という期待感も生まれてきているように感じられます。

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