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December 19, 2009

小沢という癌細胞は再び増殖するのか

選挙前は似合わない笑顔を振りまいていた小沢一郎に、本来の傲慢さが戻って来ました。

繰り返される宮内庁批判、マニフェスト無視の予算要求。

彼の言動が正しいかどうかはともかく、権力者は謙虚であるべきという価値観の持ち主からは、強い嫌悪の対象となります。

小沢一郎という政治家は、そもそも自分の理想像というものに執着しないことで生き延びてきました。

国民自身が国家像を選択出来るシステムの構築。
これが彼の政治理念。

選挙こそが全てと語るのは、国民の選択がそこにあるからです。

国民が借金による自然死を選ぶならそれも良し。
そうした突き放した姿勢こそが彼の持ち味です。

それゆえ、常に一定の賛同者がいる一方、感情的な反発も多く、その対立が周辺の二極化を招いて「壊し屋」と呼ばれます。

過去の日本政治は、政治的信条の対立が、いつの間にか「小沢を好きか嫌いか」という感情的な問題へと矮小化され、結果的に政界を混乱させて事態が後戻りするという不幸な状況を招いて来ました。

鳩山首相の残り時間は短いとも囁かれ始め、またぞろ人事的な思惑も浮上してきそうな雰囲気があります。

またも党内が「親小沢、反小沢」となって政治的なエネルギーが浪費されるとすれば、日本にとって大変不幸なことです。

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