全員が意識していてもバブルになるのか
中国で資産バブルを警戒する声が相次いでいます。
WSJは、Vanke Sees China Bubblesという記事で、中国最大のデベロッパー「万科企業」の王石董事長の、不動産バブルが地方の中都市にまで拡大する可能性があり、このままで行けば、日本の「失われた10年」のようになる可能性があるとの発言を紹介しています。
日本のバブル時、不動産会社トップからバブル懸念の声は全く聞かれませんでした。
それと比較すれば、中国では学習効果が現れています。
当の万科企業のチャートを見ても、特に踊っている様子は感じられません。
中国では昨日から、共産党・政府が来年の経済政策について協議する中央経済工作会議が始まりました。
基本的には現在の金融緩和策が継続されると見られますが、資産バブル防止や元高へ多少の言及があるかもしれません。
誰もが心配している中国不動産バブルよりも、むしろ誰もバブルだと言わない金価格の方が、よっぽど危険なのかもしれません。
世の中は、懸念する声が少ない悲劇に突入するものだという事実から、まだ1年ちょっとしか経過していません。
もっとも、原油などコモディティに比べると、金が乱高下しても、困る人は少ないという特徴もあります。
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