今年の終わりに
この1年、昨年減った分の半分を取り返しましたが、それで精一杯でした。
この12月以降、為替相場と自分の気分が妙にシンクロしていますが、多分これは日本経済に取って悪い兆候です。
私のポートフォリオは、基本的に「脱日本」だからです。
1年を振り返ってみると、「100年に一度」は単なる愚か者の言い訳でした。
新興国の台頭は金融危機以前からの既定路線ですし、書店に積まれたドル崩壊本は全くの与太。
金価格が上がったと言っても、一時(いっとき)の原油に比べれば可愛いものです。
実体経済の傷は確かに深いものがありますが、これは山が高かったための反動であり、相場はそのあたりを読み込んで将来の回復を示唆しています。
分配方法を弄(いじ)る政治は、他人の取り分を減らすと自分の取り分が増えるというエゴに結びつきやすいもの。
「支えあい」よりもむしろ「妬み」の感情を呼び起こし、野次馬は増えます。
毎年、国債残高が増えるのに比例して「この国は頑張っても報われない」という意識が若年層に広がっているようにも感じられますが、それでも「ジャンキー」のように国家の債務はまた増えました。
国の借金中毒と呼応するように、薬物依存のニュースも目立ちました。
そもそも中国が長い停滞に入ったのは、アヘンがきっかけ。
香港を取り戻すのに、150年余りを費やしました。
今年もお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
どうぞ平穏で、良いお年をお迎えください。
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