いまだ残る角栄の亡霊
昨夜、石川議員が逮捕。
小沢一郎VS検察の攻防がどうなるにせよ、その決着が後味の良い物であるはずはありません。
山本一太議員のブログに、
「万一、小沢幹事長に最悪の事態が起こったら、逆に民主党議員たちがのびのびと活躍するようになって、民主党の支持率が上がる可能性もある!」
という誰かの見通しが書いてありましたが、なかなかの説得力を感じます。
常々感じるのは、日本はいまだ田中角栄が残した負の遺産を克服していないという事実です。
政治は力、力は数、数は金。
角栄、金丸、竹下の系図。
竹下派七奉行の内、小渕、梶山、橋龍、奥田が世を去り、残った小沢、羽田、渡部恒三は民主党の重鎮。
経世会と対立した小泉元総理が退陣したら、経世会に政権が戻ったようなもの。
そして再び金を巡るスキャンダル。
それも、ゼネコン疑惑という古典的な物語り。
角栄、金丸に続いて小沢も同じ構図でジ・エンドとなるなら、何も変わっていないどころか戻っただけ。
結局のところ、有権者が変わっていないから政治家も変わらない。
ロッキード事件の時のように、「権力者の不正は徹底的に暴いて欲しい」という検察への期待感は感じません。
かといって、「立派な政治家なんだから金と下半身の問題は多めに見てやれ」というムードでもない。
何か空虚な風が吹いています。
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