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January 17, 2010

中国で"世界NO1"環境ビルが建築中

WSJに「Big Chinese Firms Take to Skyline 」という記事が載っています。

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この完成予想図は、中国の国営たばこ会社が広州で建築している「世界で最もエネルギー効率が良いビル」の外観図です。

「パールリバータワー」と名づけられ、71階建て。

くびれている2ヶ所に合計4基の風力発電のタービンが組み込まれ、さらには建物内部の二重壁で出来たファサードで太陽エネルギーが集められ、エアコンに使われる仕組みだそうです。

自分で使う分は自分で作る、「ゼロ-エネルギー」ビルディングというコンセプト。

先日のCOP15では、新興国たちの理屈を声高に主張して会議をぶち壊した印象のある中国ですが、「世界最高のエコビル」を作ることで、環境への取り組みの言い訳にすると同時に、こうしたビル建設のノウハウを商売にしようというのでしょう。

議論ばかりで具体論が進まない先進国は、このビルの竣工式に招待されたら行かないわけにもいきません。
その姿を各国のメディアが伝えれば、格好の宣伝になります。

全くもって食えない国ですが、環境原理主義に見向きもせず、ひたすら国益を守ろうとする姿勢は一貫しています。

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