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January 20, 2010

ユーロバブルは崩壊するのか

ユーロが、はっきりと軟調です。
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ユーロの流通は2002年からですから、このチャートがユーロ/ドルの歴史の全てです。

ドルと等価で始まり、ピークは2008年春から夏にかけての1.6。
金融危機後の最安値は1.24。

今まさに、楽観の1.60と絶望の1.24の中間地点にいます。

そう考えると、こんなレベルかなあという気もしますが、ギリシヤ問題など、今更ながら複数国通貨における運営の難しさが露呈しています。

ユーロの誕生と「成長」は、FRBが流動性を過剰に供給した時期と重なっているので、長期間、実力以上に高止まり過ぎたのかもしれません。

2008年まで、金融バブルにより、ドルベースで全てのリスク資産が過大評価されていました。
原油もユーロも、どちらも「ドルで買うもの」だから同じように動くのが当然と思われていましたが、今考えれば乱暴な話です。

仮にユーロが過大評価だという仮説に立つと、なぜEU経済がそれに耐えられたのか。
・ユーロ、EU圏そのものが地勢的に拡大していた。
・金融バブルで外部からの資金流入が実態を隠した。
・ユーロ圏内貿易など為替変動の影響がない貿易が多かった。(最大の輸出国ドイツは7割程度がEU圏との交易です)
などの要因が思いつきます。

現在ユーロドルは200日移動平均線の1.428あたりを下回って取引されており、1.36程度までの下げが目標に入っています。

もしも節目の1.4もはっきり割ることになると、またまたバイロン・ウィーンの予言的中かと多くの投資家が色めき立つことでしょう。

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