中国は本気で地価とユーロ(?)を下げに来たのか
12日金曜夜7時。
春節休暇の直前に、中国は再び預金準備率を引き上げました。
為替相場はリスクオフで反応。
クロス円もユーロドルも一時急降下。
なぜ中国が引き締めに走るのか。
WSJの「Loans, Property Surge in China」によれば、
中国では1月、銀行貸し出しが急激に伸びて政府の2010年分貸出目標の5分の1を達成。
中国70大都市住宅価格指数は前年比+11.3%の上昇。
度重なる投機的取引抑制策により、上海の1月の住宅取引は12月から46.4%の減少、北京の中古住宅取引もマイナス64.5%。
実体経済に多少の動揺が走っても、ここで住宅バブルを潰しておかないと中長期的な成長はあり得ない、との明確なメッセージです。
もっとも世界景気は踊り場でもあり、消費銘柄はともかく、供給サイドには強めのショックが来るかもしれません。
その度に中国株のみならずユーロが売られる可能性があり、悲観ムードがスペインに波及すれば、さらにユーロを売りたくなります。
私はユーロ/豪ドルショートを少しだけ持っていますが、これはもう凄いチャートになっています。
ユーロ売りポジションは確かに歴史的水準ですが、ユーロドルが1.25という歴史的な水準に帰るプロセスだという考え方もあり、どちらの「歴史的水準」が正しいのか、今後が見物(みもの)です。
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