はっきり二分する日本
先進国の中では、資源高と適切な金融政策で底堅い景気を維持するオーストラリア。
そのフラッグキャリアであるカンタス航空が、ほとんどの路線でファーストクラスを廃止する一方、ビジネスクラスの料金を引き上げるとしています。
(http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100223/mcb1002230509016-n1.htm)
世界ではスーパーリッチ層が普通の富裕層に格下げになっているわけです。
元々スーパーリッチ層が少なかった日本では、たった20年間で中流層がほぼ崩壊しました。
残ったのは、外需の恩恵でどうにか今の生活を維持できそうなプチリッチ層と、衰退する内需にすがりつくワープア予備軍。
民主党政権は、成長力の衰退と市場の警告に鈍感ぞろいですから、この傾向に拍車をかける方向で今動いています。
政治の方向性が定まらない中、プチリッチ層は成長を求めて海外でのビジネスを拡大し、ワープア予備軍は仕事を求めて海外に出ています。
この動きは止められず、プチリッチ層は「今年は通算すると3ヶ月は海外にいたことになるなあ」と呟き、ワープア予備軍は、「今年の正月も日本には帰れなかったなあ」と嘆息します。
日本人が海外で外貨によって生活する期間が長くなれば、日本のGDPは減り、日本人による円の需要も減っていきます。
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