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March 27, 2010

米中対立は世界を巻き込む

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予想以上の好調さを維持する米国株。
今一冴えないのが香港ハンセン、およびH株。

左のグラフで見ると、はっきり差が付きだしたのは3月10日頃。

原因はもちろんグーグル問題です。

欧米世論は、圧倒的にグーグルを支持。
それを受けて投資家は、中国投資を制限しています。

人民元切り上げを拒否し、情報統制を一層強めようとする中国当局の姿勢は、情報公開によって権力の腐敗を抑止してきた先進国の思想となじみません。

中国が段階的な民主化に追い込まれることは時間の問題でしょうが、その歩みはあまりに遅く、世界はイラつきます。

人民元の早期切り上げを予想する声は全て裏切られていますが、帝国化する中国を強制する手段はありません。
ルールは王様が作るのです。

結果的に、米中は保護主義的になり、中国は「人民元」と「中国規格」を受け入れる支配圏を広げ、対立は長期化。
日本は「一体どちらに付くのか」を巡って今後数十年、右往左往することになると思います。

中国共産党は、民衆は愚かだから「間違った情報」を与えてはいけないという家父長主義の下で、管理された資本主義を目指していますが、すぐに「国民は馬鹿だ」と言い出す日本の某閣僚も、中国共産党と同じように革命肯定的で国家主導経済の思想です。

米中対立の代理戦争は、今の鳩山内閣の中でも勃発しています。

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