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April 24, 2010

二大政党は時代遅れ?

良し悪しはともかく、日本で新党が増えている背景には、国民の権益構造が多様化、多極化している事実があるはずです。

国民が1億総中流意識なら、政党は自民党一つで間に合っていました。
世界が米ロの二極体制であれば、自民党と社会党が競い合っていました。

冷戦当時、どれほどソ連で商売をしたくても、政治的な了解なしには不可能でしたので、経済は政治の支配下にありました。

現在でもいわゆる左派の人たちには、そうした考え方が残っていますが、ソ連の崩壊と資本の自由化により、グローバル市場を管理することは困難になり、市場支配を力の源泉とした政府の力は弱まりました。

さらに資本主義は、各国の実情に応じて少しずつ姿を変え、柔軟に溶け込んでいきました。
中国での資本主義は政治的独裁の下でも発展することを証明しましたが、同時に激しい格差と人権侵害というコストをもたらしました。

そもそも政治が国益を追求するなら、それはローカルな価値観ですが、経済がグローバル化して多極化したため、政治そのものが、生き残りのために自らを多様化する必要が生じました。

同じ日本人でも、中国と商売している人、インドと商売している人は、政治的な要求が違います。

世界が多極化すれば、日本人の立ち位置が多様化するのも当然。
単一な「民意」などという妄想を振りかざせば政治は迷走します。

イギリスの総選挙は、これまでの二大政党が支持を失い、三つ巴の予想になっています。
20年後には、中国共産党も分裂しているでしょう。

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