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April 30, 2010

ユーロの命運はどっちに転ぶ

次々とソブリンリスクに揺れるユーロ。

これを今年最大の獲物と見るヘッジファンドは、大量のショートポジションを構築しています。

その他の観客は見物。
今から売るにはリスクが大き過ぎるのです。

「目標」コンセンサスは、ユーロドル1.2。
投機筋の参加は既に目一杯なので、実需筋の動向が鍵ですが、3億人の商圏から大きな退陣が始まるかどうかは未知数です。

欧州は老獪であり、日本以上に本音と建前の使い分けで生きて来ました。

誇り高きヨーロッパは二度の大戦で国土が疲弊し、覇権はアメリカへ。
ユーロとは、フランスとドイツが再び喧嘩をせず、二国が世界の主導権を握るための仕掛けですが、その野望を覆うには「欧州共同体」という羊の皮が必要でした。

公務員天国ギリシャは、野望のコストはドイツが払え、と居直っていますし、ドイツは、ただ乗りは許さんとばかり、IMFを巻き込んで心理戦を挑んでいます。

ヘッジファンドは期限がある勝負なので、夏くらいまでに「目標」達成の目処が立たないと、こっそり寝返る人たちも増えてくるように思われます。

いずれにせよ、巻き戻し相場は常に魅力的です。

いっそのこと、ギリシャを切り捨ててれば、ユーロは質的に強くなります。
その選択肢もあることを見せておかないと、ギリシャはいつまでもキリギリスです。

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