ゆとり教育が失敗した理由
1980年から30年に渡って続いた「ゆとり教育」が終わりました。
「ゆとり教育」とは、詰め込み教育への反省から生まれた言葉です。
この発想自体が正しかったのは明白です。
知識だけ詰め込む暗記教育で役に立つ人材は育ちません。
教育の目的は「自分で考える人間の育成」ですから、教科書の中身を「考えさせる題材」に変える事が当然でした。
しかしながら実態は、教科書が薄くなり、土曜日が休み。
で、どうなったか。
馬鹿な親の子供はテレビゲームの時間が増え、馬鹿でない親の子供は塾に行き、格差が拡大しました。
「ゆとり教育」という役所言葉が失敗の最大原因です。
「覚えさせる」から「考えさせる」というスローガンを徹底すれば、有能な人材が増え、現在の失業率も少しは減っていたでしょう。
私が昭和40年代に通った小学校の校是は、「自ら学ぶこども」。
教室にも廊下にもプリントにも、やたらとこの標語が書いてあったので、自分たち生徒もPTAも、それが当然と思って育ちました。
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Comments
公立学校の土日休校は、95年の社会党と自民党が連立した際に、社会党が提案したよりいっそうの「ゆとり教育」に、自民党の支持母体である経団連がレジャー費増加を見込んで賛成した経緯があります。
そのころ社会人であったのなら、役所だけではなく自民党に投票したその方にもいくばくかの責任はあったのではないでしょうかね。
Posted by: codegeass | April 06, 2010 12:58 AM
今さら誰の責任かという話をしたい訳ではありませんが、強いて言えば、曖昧な概念を許容した社会全体の責任。
要するに全員気が緩んでいたんでしょうね。
バブル崩壊後も、いつまた戻るのか、といった議論が結構ありました。
Posted by: akazukin | April 06, 2010 06:43 AM