中国バーリンホウの静かなるレジスタンス
彼が語るバーリンホウの姿は、
・経済発展のおいしいところは上の世代が持っていった。
・自分たちが得たのはネットだけだが、発言の自由は無い。
・権力を監視する仕組みがない中国では社会が変わらない。
バーリンホウ世代は、日本の若者と同様に、無気力、無関心と批判されていましたが、四川大地震でのボランティア活動で親たちから「見直され」、NGO活動にも熱心なことが知られています。
彼らが感じる現代中国とは、政治的発言を封じるため、ひたすら経済発展のみに傾注する中国共産党という巨大な重しがあり、若者らしい健全な批判や革新的活動が禁じられた世界です。
ネットにしても、いわば、釣竿は与えられたけれど、釣堀りにしか行けない状態。
彼らの「自由」が許されるのは、政府が置き去りにした「貧困」や「格差」「高齢化問題」などの福祉的な分野だけ。
幸いにして親世代が豊かな彼らは、こうした活動に打ち込む余裕があります。
これなら親や周囲からも批判されない。
彼らにとっての「ボランティア」「NGO」は、唯一許された「合法的反政府活動」であり、抑圧された同世代が連帯するための場所でもあるのですから、熱が入るも当然です。
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