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May 16, 2010

上海市場は何時切り返すのか(2)

コメントにお答えしようとしたら、かなり長くなってしまったので、以下のとおり、エントリーにさせて頂きます。

中国経済への懸念はインフレですので、これが沈静化すれば投資マネーが戻ってくると思われます。

今のところ当局は、預金準備率の引き上げで対応していますが、いずれ利上げと人民元切り上げが必要になると世界は見ています。

人民元の切り上げがあれば(上昇幅にもよりますが)、一旦は輸出関連企業が売られるかもしれませんが、A株アク抜けの可能性は非常に高いと思います。

いずれにせよ、AH格差も全体としては小さくなっていますし、バリュエーション面でのA株の割高さもほぼ解消されたので、ここからさらに大きく売り込むのは結構大変そうです。

ちなみに、上海総合指数の今年予想ベースでのPERは15.8倍、日経平均は19.7倍です。

13日付けのWSJ日本に、参考になりそうな記事がありましたので、一部抜粋します。

多くの中国企業は、投資家が中国人に限定される本土と、誰でも投資できる香港の両方に上場している。本土の投資家は、それらの企業の株式を取得するためにプレミアムを支払うのが一般的だ。そのプレミアムがこの数カ月低下している。中国本土と香港の両方に上場している銘柄の株価の差を指数化したハンセンAHプレミアム指数によると、本土の株式のプレミアムは7%。「これは通常、(本土)市場への買いのシグナルになる」とモルガン・スタンレーのルー氏は説明する。

 企業収益が好調な一方で株価が値下がりしたことによって、バリュエーションはより魅力的な水準に下がった。だがHSBCジントラストのフェン氏は傍観の立場を崩さない。「インフレが抑制されるなら、市場にとってはプラス要因となり、われわれは買いに入るだろう。だが実際はリスクが残っている。今は様子見の段階だ」

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Comments

ありがとうございます。

バリエーションの魅力とインフレファイトであく抜けは概ねコンセンサスだが、ファイティングタイム予想の慎重度に少し幅があるようですね。

中国政府は上手に経済政策を遂行していると思うのですが、やや人民元に対してナイーブになりすぎていやしないかと少々心配もしています。

Posted by: Blue | May 16, 2010 10:53 PM

なかなか重い腰を上げない為替政策について、中国には「gradualism(漸進主義)」を重んじる思想があり、何事も長期的な視野に立って、急ぎ過ぎない伝統なのだと解説する中国通の人がいます。
それにしては、経済発展のスピードは早過ぎるような気もしますが。


Posted by: akazukin | May 17, 2010 08:42 AM

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