快走するBMWの株価
下げ止まらないユーロが売りを誘発し、14日の欧州株式市場は大きく下げました。
スペイン-6.6%、イタリア-5.3%、フランス-4.6%、ドイツ-3.1%、イギリス-3.1%。
ユーロがどこまで下げるのか、私には全く予想できません。
ポジションの偏在という面からは、今正に「陰の極」という見方もあります。
一方で、モメンタムや心理、ユーロの構造的な問題点も馬鹿には出来ません。
私には判断不能です。
もっとも、ユーロ安による株式市場への悪影響については、さほど心配していません。
日米株の下げは限定的。
CMEの日経は10325円と、東京現物終値から1.3%安。
騒ぐような幅ではありません。
欧州輸出企業に取っては、実質的な通貨切り下げですから棚ボタ。
左は、LVMH(青)とフランスのインデックス「CAC40」との比較。
3ヶ月間で15%ほど指数をアウトパフォームしています。
次は、BMW(青)とDAXの比較。
BMWの株価は3割上昇し、指数を20%アウトパフォームしています。
ユーロが崩壊するとか、フランスがユーロから離脱するとか、そんな事は欧州が三回目の戦場となることを意味しているので、必ず大人の妥協が入ると私は考えています。
彼らは困った顔をしながら、どうやって自国の利益を図ろうかと脳味噌に汗をかいています。
サルコジもメルケルも計算されたパフォーマンス。
怠惰なギリシャ国民を働かせるためには、本気モードの喧嘩を見せることが必要ですし、支援資金はユーロ安で稼げます。
ギリシャは今日までに、脱税疑惑の医師57人の実名を公表しました。
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