長期政権を望まない日本人
平成以降、あの宇野氏を皮切りに、合計14人が首相を務めました。
14人の平均在職日数は548日、丁度1年半です。
Excel表なしでは政治記事も書けません。
小泉さん以後は、安倍内閣366日、福田365日、麻生358日、鳩山259日と次第に短くなっています。
にも関わらず、総理大臣の選考方法を変えようとする動きが盛り上がる訳でもありません。
現行の制度は、間違ったリーダーが長期に居座って権力が腐敗するリスクを避けることを優先しています。
今回のように「素人」が国のトップに付いたとしても、すぐに軌道修正可能なシステムです。
この制度なら、妙な独裁者は生まれないでしょうし、ブッシュに8年も我慢したアメリカ人から見れば、何とも羨ましい仕組みとも言えます。
小泉さんが、1980日と断トツに長いのは、彼が周到な準備をしていたこともあるでしょうが、国民の多くに大きな政府への抵抗感が強いことを示唆しているものと理解されます。
自分の生活にドンドン干渉してくる政府を望む人間は、どこの国にもいないのです。
ちなみに2番目に長いのは、普天間基地の移転交渉に尽力し、金融ビッグバンを推し進めた橋本総理。
932日です。
この国のサイレントマジョリティは、自主自立の精神を尊重し、日々民間企業において必死に努力し、少ない時間を遣り繰りしてグローバル経済を勉強しています。
少数の声の大きな人たちが、ドメスティックな政治活動に熱中し、何とか税金の配分を狙おうとしています。
郵政民営化があれほどの熱狂で迎えられ、大きな政府を志向して票を金で買おうとする内閣が悉(ことごと)く短命で終わるという事実から見て、日本人が小さな政府を望んでいるのは明らかですが、ただそれを勇気を持って代弁する政党がないだけの話です。
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