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June 24, 2010

挫折の類似性

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豪州で与党労働党の党首交代があり、首相がケビン・ラッド氏から女性のギラード氏へ変わりました。

ラッド氏は中道左派であり、親中派とみなされていました。
誰かさんと似ています。

ラッド氏は環境重視派でしたが、上院の二度の反対により、温室効果ガスの排出権取引制度導入に失敗。

鳩山氏も、温室効果ガスの25%削減を宣言しただけで、何もせずに終わりました。

ラッド氏は税率40%の資源超過利潤税の導入をめぐって、経済界の猛反発を招きました。

鳩山政権は郵政民営化を進め、銀行業界と対立。
経団連とも絶縁状態が続きました。

ラッド氏はイラクから駐留豪軍を引き上げ、先住民族への公式謝罪を実行し、前政権との違いをアピールすることでスタートは好調でした。

しかし、金融危機後はバラマキ政策と批判され、その後リオ・ティントのスパイ事件などで、最も重要な二国関係と目される豪中関係が急速に悪化し、実行力が疑われて支持率が急降下。
自発的な退陣に追い込まれました。

鳩山氏は高い期待を背景に、前政権が出来なかった米軍基地の沖縄県外移転に取り組みましたが、最も重要な二国関係と目される日米関係が急速に悪化し、実行力が疑われて支持率が急降下。
自発的な退陣に追い込まれました。

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