「雑菌」はなくならない
「憚(はばか)りながら」は、あの伊丹十三監督襲撃事件で知られる後藤組の後藤忠政組長へのインタビューを書き起こしたものです。
後藤氏は、2年前に山口組を「引退」し、今は天台宗系の浄発願寺で得度し、後藤忠叡という名前をもらっているそうです。
元やくざの親分の言いたい放題だけという部分もありますが、創価学会・公明党や武富士との関わりなど、裏経済の一幕として興味深く読めました。
最近警察は、反社会的勢力の撲滅に躍起で、相撲界を揺るがす野球賭博問題もその一環です。
しかしながら、所詮表と裏は一体であり、自分の心の中にも光と影があるので、壊滅よりは弱体化を目標とするのが良さそうです。
「花札やりました」と横綱が謝る必要はありませんし、悪党が完全にいなくなると、免疫も出来なくなります。
サッカーの岡田監督が、「日本人は家畜化している」と言ったとされていますが、檻に囲われ、餌を与えられる「安心安全」社会になりつつある危険は感じられます。
振り返ってみると、ホリエモンや村上ファンドは、ちょっとした「ばい菌」みたいなものだったと私は理解しています。
一定の距離感を保っていれば感染の心配がなく、いずれ市場の消毒効果によって自然に消えていったと思いますが、強毒性ウィルスかのように大騒ぎして滅菌したため、問題の無い周辺のウイルスまで殺してしまったかもしれません。
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