シカゴ筋ポジションの確認(8/24時点)
金曜日のNY市場では自律反発的な株高円安が進み、ほっと一息という関係者が多そうです。
反騰のきっかけになって欲しいものですが、アメリカの経済指標が非常に悪いことが気がかりです。
IMMポジションは、円が49969ロングから51069と若干増加。
相変わらず高水準ですが、ここから大きく増えることも予想しにくいレベルです。
日本人が自らの国債ばかり買わず、積極的に海外投資を行うことを催促しているとも言えます。
短期的な為替変動は政府日銀が対応策を打ち、中長期的には日本人自らが内向きになり過ぎず、円高圧力を跳ね返す投資行動を見せるしか無いように思われます。
日本の投資家は年齢層が高いので、基本姿勢は保守的です。
ユーロは14627ショートから21603ショートと売り増加。
市場は再びユーロに弱気になったと素直に見るべきでしょうが、ドルに信頼があるわけでもありません。
さらにユーロ安が進むなら、ドイツ企業有利となります。
スイスフランは日本同様避難先です。
11750ロングから13868ロングと買いが増えていますが、まだ歴史的高水準とまでは言えず、FRBがさらに金融緩和を行う可能性も高く、ポジション逆流の期待はさほど高まっていないようです。
豪ドルは57697ロングから47017ロングとやや持ち高が調整されましたが、この後また増えて、ほぼ戻っているはずです。
ドルとの金利差や中国経済による下支えがあるため、大崩れはないだろうという心理が支えているように思われます。
カナダドルは29514ロングから16147ロングと一気に売りが進んでいます。
「株高=加ドル高」が基本なので、これを見る限り、アメリカ人投資家も引き篭もり気味になっています。
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