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August 22, 2010

東高西低

100820_china_01_jpg_image_col3wid_2「米国株が下がった、香港も連動するだろうから売ろう」
という伝統的考え方から、
「いや、アメリカは長期にダメだから早めに資金を東に移そう」
と、なりつつある。

という仮説を検証するには、金曜日は適していました。

前日のDOWが144$安(マイナス1.4%)。
H株指数はマイナス0.6%。

私が保有する内需6銘柄に関して言えば、4勝1敗1分け。

仮説はある程度検証されたと感じています。
金融危機の時は、新興国からの資金引き上げのため、H株はより下げるという法則が支配していました。

不動産に関しても、アメリカは先が読めない不安定な状態が続きそうですが、中国はいかに過熱を抑えるかが焦点です。

香港では、高級住宅の価格抑制のため、先週新たな融資規制を打ち出しましたが、その後も高級マンション用地のオークションでは長江実業が高値で落札したとの記事が出ていて、熱は冷めないようです。

香港、シンガポールの不動産は、本土富裕層に人気のため、強気派が健在です。

中国本土マネーの「周辺への滲み出し」は、民間マネーが不動産や株に向かうだけでなく、当局が日本、韓国、マレーシアの国債購入を増やしていることも確認されています。

・グローバルには西欧からアジアへの資金シフトのフロー
・アジア地域内では、中国が潤沢な資金を国内から周辺地域へ配分することで、国内のヒートアップを抑制しつつ、自分の裏庭を耕し、覇権範囲を確立しようとする動き

この二つが中国周辺地域の二番底を防ぐ役割を果たすような気がします。


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