順番に問題解決を図る為替市場
「今こそ欧州株?」というエントリーを書いたのが6月9日。
そこで挙げた代表的な欧州株の推移を確認してみると、
ボーダフォン(VOD:英) +21%(19.83→23.99)
ロイヤル フィリップス(PHG:蘭) +10%(28.73→31.49)
サノフィ・アベンティス(SNY:仏) +6% (28.78→30.58)
エスエイピー(SAP:独) +8%(42.9→46.47)
シーメンス(SI:独)+16%(87.78→101.56)
(株価はNYSE上場のADR、6/29と8/5終値)
市場はユーロの落ちこぼれに合わせたレートを与えたため、欧州の優等生に取ってみれば、楽なハンディになりました。
ユーロ各国政府が借金で首が回らないのであれば、解決策は倹約と輸出増による税収増。
世界はユーロ安で課題に対応しました。
次なる問題は、アメリカ。
そもそもの震源地である米国の雇用と住宅問題の解決には時間がかかる。
市場はかなりの期間、ドル安による支援が必要だろうと考えています。
明日の雇用統計次第で、その期間は短くもなるでしょうし、長くもなります。
お年寄りの行方不明で大騒ぎしている日本には、世界が一致団結して(為替相場により)解決しなければならない問題などない。
他の通貨の必要にあわせて円高になり、必要がなくなれば円持ちは解消されて円安になる。
それだけのことと世界は考えているでしょう。
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