AKB48の握手券は有価証券
有価証券を広辞苑で調べると、
私法上の「財産権」を表彰する証券で、その権利の移転が証券によってなさるべきもの。手形・小切手・貨物引換証・船荷証券・倉庫証券・株券・債券・商品券・抵当証券の類。
となっています。
握手する権利が財産権か。
「財産」と呼べるためには、「換金可能であり、それを預金すれば利子も貰える」権利であるべきだと思いますが、判決がネットオークションを例にしているように、確かに現代では容易に換金できます。
昔のように、換金手段がダフ屋しかないような状態であれば、財産的価値があるのは明らか、と断言するのは、ちょっとつらそうです。
例えば不動産の場合で考えてみると、証券化される前から十分な換金性があり、証券化されてさらに流動性プレミアムが付くものと理解されます。
握手券は、本来の「握手する権利」そのものは極めて換金性が低いのですが、最初から証券化されていることとネットオークションが当たり前になっているという現代的な事情が「財産」という概念を変えた画期的判例(?)として歴史に残ると思われます。
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