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September 08, 2010

ベトナム株(VN指数)は底を打ったか

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モンゴルから北京に向かう幹線が、工事のため大渋滞していると報道されていました。
日本では渋滞を何時間と表わしますが、中国では「日」単位。
10日とも12日とも言われています。

現在は緩和に向かっているようですが、中国-モンゴル間の圧倒的な物流の勢いを感じさせます。

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左はモンゴル株式市場のトップ20インデックスです。
1年前からは2倍以上。

朝青龍が早々に日本に見切りをつけたのは、自国経済の勢いを感じ取ったからでもあると思います。
野球賭博問題が露見する前に辞めたのは、大正解でした。

次はバングラディシュのチャート。
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こちらも年間で2倍といった感じです。

中国を中心としたアジアの成長、それを目指した素早い投資マネーの動き。
今投資家がアジアを考える場合のキーワードは、
「Except JAPAN」「Around CHINA」です。

もっとも、中国のお隣の割には冴えないのがベトナム。

ベトナムとバングラはGDPが大体一緒で、7~8兆円程度。

バングラが人口1億4000万人、一人当たりGDPは500$ちょっと。
ベトナムは、人口8600万人で一人当たりGDP1000$ちょっと。

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ベトナムは、中国レベルの一人当たりGDP3000$クラスへ飛び立つ滑走路のどうにか入口かとは考えられるものの、左図のように株価は低迷。

ベトナムは若年層が多い、魅力的な人口構成ですが、貿易赤字のため、この1年間で3回も通貨ドンを切り下げ。
インフレは収まらず、人々は金に殺到。
たまらず、国内の公式の金取引所が閉鎖。

こうした不安定さが大いに嫌気されています。

JETROのHPによれば、ベトナムの問題点を、

[1]裾野産業が未発達で、現地での部品調達が困難
[2]煩雑な行政手続
[3]インフラの未整備
[4]割高なインフラコスト
[5]突然の制度変更、一貫性にかける政策

と指摘しています。

安いには安い理由があるということですが、セルサイドはこれを「大いにアップサイドの余地あり」と評するでしょう。

私はとりあえず、少量をロングホールドしてみようかと思っています。

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