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September 20, 2010

作り上げたのは「嫌縁」社会

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戦後日本は、工業化、サービス化を進め、どこで生まれたかに関係なく多様な選択肢を用意することで、豊かな生活が手に入ると考えました。

生活の全てを近隣から見張られているような田舎生活から抜け出し、多様な職種や娯楽のある都市生活が実現。

家庭内においては家父長の伝統的な権威、地域に根付く「しきたり」等から解放され、会社においては家族主義も終焉し、マージャン、カラオケ、ゴルフが廃れ、冠婚葬祭のお付き合いも減少し、平日夜間や休日の自由時間も増加しました。

生まれながらに自分たちを縛りつけていた「桎梏」からは概ね解放されましたが、その分、気が付けば孤独と隣り合わせ。

とはいえ、様々な「しがらみ」を面倒くさいと嫌っておいて、人生の最後だけは誰かに面倒を見てもらいたい、という良いところ取りは困難。

不要な縁を意識的に切り捨ててきた現代の一面を、「無縁社会」とセンチメンタルに切り取って見せても、時代を後戻りさせたいという声は聞こえてきません。

自分を縛る「縁」を拒否できる権利と、自分が最後に頼れる「縁」を自力で見つける義務は抱き合わせでした。

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