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September 17, 2010

韓国不動産市場の危険な兆候

Aibf222_skbuil_g_20100914124741左の写真は、資金難で立ち往生しているソウルの2兆円プロジェクト「ドリームハブ」の鳥瞰図です。

安いウォンを武器に、金融危機から素早く立ち直った感がある韓国経済ですが、ここに来て不動産市場が不調。

WSJの「South Korea Real-Estate Slump Could Choke Economy」 という記事によれば、ソウル周辺で10%、その他の地域では20%下落。

日本以外のアジアでは不動産市場は好調なので、韓国の不振は海外メディアに取って目立つようです。

ドリームハブ以外にも国家的な開発プロジェクトが幾つも中止あるいは延期となり、ゼネコンは海外へ出るしかない状態。

元々韓国は、アジア金融危機からの脱出のためクレジットカードによる消費刺激策を取ったこともあり、家計の負債が大きく、一人当たり100万円以上、世帯あたり300万円以上。
負債額はこの3年間で26%増加。

銀行の住宅担保ローン規制が強化されたため、貯蓄銀行などによる住宅ローンの割合が増え、不動産価格が暴落すれば、経済全体に大きな影響を与えると懸念されています。

WSJの記事の中では、家庭の負債は可処分所得の140%とも紹介されています。

世界がレバレッジの縮小に取り組む中で、韓国の家計の負債が逆に増えていることは、韓国経済のアキレス腱かもしれません。

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