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September 15, 2010

買ったドルの使い道

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政府日銀による介入は、自らを狼少年化するという高等戦術(?)が功を奏したのか、今のところかなりのインパクトを市場に与えています。

今後の展開は、日米金利差にも大きく依存しますし、円安トレンドの持続性には懐疑的な見方もあるものの、もし上手く投機筋のポジションをニュートラルまで追い込めれば、88円~90円くらいまでドルは買い戻されることが期待されます。

仮に効果が時間稼ぎでしかないにしても、「何を考えているかわからない」と言われがちの日本が、明確なメッセージを発信したことは大いに評価できます。

円売り介入で買ったドルを、どう使うか。
またまた米国債投資では芸が無さ過ぎます。

ソブリンファンドを作って拠出し、商社等日本企業が海外で資源権益を取得する場合に、ドル建て低利融資(あるいは出資)を行うようなスキームが良いかと思われます。

この仕組みなら、円高になればなるほど資源権益への投資が促進されますから、国益にかなっています。

そもそも、「為替市場介入→通貨安誘導→潤沢な資金で資源買い」という流れは、この10年ほど中国が取って来た戦略と同じです。

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