バーナンキの円高
4日のダウは+1.96%、今日5日の日経平均は+2.86%。
日本の上昇幅がNYを上回ることは珍しく、かなりのショートカヴァーが入ったことが窺えます。
これが日本株の転機となり、買いが一定期間続くかどうかは為替次第でしょう。
4日のNY終了時点で、米国10年債利回りは2.49%。
30年債は4.06%。
金利差は1.57%と、ずいぶん開きました。
NY連銀の発表によれば、買い取る国債の割合は、残存期間別に、7年以下が68%、7-10年が23%、17-30年が4%。
そのため、30年物は売られ、10年物は買われました。
30年金利は市場が決めた自然な利率といえますが、10年金利は無理やり低くなっています。
過去5年間ほどの、10年債と30年債の金利差をグラフにしてみました。
リーマンショック前のピークでも0.9%でしたから、今の1.57%は、かなりの異常値です。
FRBが手を加えなければ、10-30年のイールドギャップはせいぜい1%程度と推定され、10年物金利は3%前後のはず。
その場合、経験則からドル円は90円程度。
円はFRBの剛腕で、1割も損をしています。
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