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November 15, 2010

総スカンのアメリカ

WSJは社説で、オバマ・ガイトナーコンビを「ソウルG20で赤っ恥」と酷評しています。

ユーロ安を利用し、輸出に邁進するドイツ。
財政赤字削減を目指すフランス、イギリス。
少しずつ元高を容認し、内需拡大へと舵を切る中国。
ひたすら外の市場へ挑戦し続ける韓国。
耐える日本。

各国のそれなりの努力に対し、アメリカは「強いドル」と言いながら、紙幣を刷るだけ。
ホットマネーの流入に苦しむ新興国は文句たらたらです。

世界がアメリカの巨大な消費意欲に依存していた時代は、アメリカ経済の立ち直りに皆協力して来ました。

だからこそ「強いドルと言いながらドルを弱くする長期戦略」が許されていましたが、もはやこの詭弁も賞味期限切れ。

アメリカ人が微かに期待していた「アメリカの利益は世界の利益」という概念が、もはや完全に死語となったのを悟ったのが今回の経済サミット。

これだけ歓迎されないとなると、QE3どころかQE2の規模縮小もあるかもしれない、と市場は考え始めるかもしれません。

為替市場ではドルの買戻しが続いています。

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Comments

アメリカは史上初めての屈辱状態なんでしょうね。オバマさんには同情ばかりです。

投資面においてアメリカのグローバル企業以外にはほぼアメリカ全撤退している身分で言えた義理でもないのでしょうが(笑)、それでも個人的にはアメリカの底力を心底信じています。

欧州や日本はしみったれている印象で、中国も若者は元気ないみたいですし、暫くはスタートポイントの低いアジアがあるレベルまで沸騰するんでしょうけど、その後、衣食足りて礼節を知った後に、普通の国家・人間であれば欧州や日本みたいに好々爺みたくなると思います。

どんなに発展しようと成長なき国家や個人に存在意義を認めないような商魂座ったスピリットをもった国はアメリカおいて他に見当たりません。

この苦境時代にアメリカにしっかり恩を売っておくほうが日本にとって長い目で国益を最大化するように感じます。若くて綺麗な女性はツンツンしていますので適当に付き合っておく程度で真のパートナーにしっかり寄り添うことがなかなか楽しく長生きできる秘訣に思います。

韓国だけは要注意。この国のイケイケはアメリカのにおいがします(笑)。

Posted by: Blue | November 16, 2010 12:33 AM

中国が他の先進国とは違って一党独裁である限り、覇権主義を抑えることが出来ない可能性が非常に高いと言わざるを得ません。
従って、安全保障上の意味合いを含めて、日米関係の重要さを日本人は再認識しました。
正に小泉内閣の外交姿勢は正しかったわけです。

私はそれに加えて、ロシアとの関係を再構築することが、自分の子どもたちの将来像を決定付けるくらい重要だと思っています。

Posted by: akazukin | November 16, 2010 10:37 PM

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