退場勧告を市場は歓迎
大口投資主(株主)から解散請求を受けたFCレジデンシャル投資法人。
市場は大賛成。
投資口価格(株価)は231千円から2日で285千円と23%も上昇しました。
直近(4月末)の鑑定評価額は運用資産合計で210億円。
現在の簿価に対して23億円の含み損ですが、これを反映した純資産は39万円。
解散してくれるなら、安い買い物と市場は判断したようです。
今回解散請求したのは、エスジェイ・セキュリティーズ・エルエルシー(SJ)。
デラウェア州ニューカッスル郡ウィルミントンにある投資会社のようですが、その他の割安リートに投資している形跡は見られません。
SJは今年の春、FCレジのいちごアセットに対する第三者割当増資にも反対し、投資法人役員の交代に至りました。
希薄化に反対し、純資産以下に低迷する現在の運用体制にNOを突き付けるのは、経済行為として当たり前。
なお、解散よりも現実的な選択肢として、既にM&A経験のある他のレジ系REITなどに身売りするようなシナリオも想定されます。
35残っているJ-REITの中で、明らかにボロリートと名指しできるのはあと5つくらい。
淘汰も最終局面に来たと言えそうです。
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