インサイダーショックが来るか
アメリカではFBIが大規模なインサイダー取引の捜査を進めており、既に逮捕者が一人。
GSの関与も噂されており、新たな悪材料への進展も懸念されています。
また、上海株の下げについても、一般に言われている引き締め懸念ではなく、別の要因が指摘されています。
FTの「China starts crackdown on insider trading」は、
中国でのインサイダー取引は賄賂を受け取るのと同じくらい「当たり前」と考えられているので、先週当局がインサイダー取引を取り締まると「史上初めて」アナウンスしたことが大きなショックになった、と報じています。
22日にはニューヨーク州などのヘッジファンド3社(ダイヤモンドバック・キャピタル・マネジメント、レベル・グローバル・インベスターズ、ロック・キャピタル・マネジメント)が家宅捜索され、大手ファンドSACキャピタル・アドバイザーズなども情報提供を要請されました。
世論はここ数年の金融業界の傲慢さに対して制裁が不足していると考えており、そうした空気を受けて、FBIが大きな事件にしたいと考えているのは明らかです。
市場はQE2を楽観材料にし過ぎて来たため、EUソブリン危機も含め、一度は大きなショックを我慢せざるを得ない状況と思われます。
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