日本はインサイダー天国なのか
ここのところ、海外メディアが日本の公募増資に伴うインサイダー取引疑惑を取り上げています。
増資観測で下げ始めて正式発表で下げ止まる、といった「噂で売って事実で買う(?)」ようなケースが当たり前のように見られるのは確かに異常です。
情報漏えいの問題以外にも、日本の制度的な欠陥を指摘する声も増えています。
FTの「Japanese highlight capital raising flaws」では、
・ブックビル期間が2週間と長すぎる。(アメリカは48時間)
この期間にヘッジファンドは思いっきりショートしてくる
・新株発行前の一定期間、売り禁止のルールがない
・多額の増資前に株主の了承を取る制度もない
等を挙げています。
東証は既に売り禁ルールの検討と最近の大型増資案件(板硝子、東電など)での調査開始を発表しています。
現在の証券取引等監視委員会の委員長は検事出身ということもあり、誰か関係者を立件する意欲満々だと思います。
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