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November 03, 2010

ASEANのどこがさらに伸びるのか

Asean_mapチャイナリスクを避けるためもあり、ASEANは元気です。

現在ASEAN加盟国は10ヶ国。

シンガポールとブルネイはちょっと別格。
ミャンマー、ラオス、カンボジアは別の意味で別格で、フィリピンは日本からの投資手段が見つけにくい国です。

残りの4ヶ国、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムの一人当たりGDPは、それぞれ8000$、4000$、2000$、1000$。
ざっくりラウンドしていますが、ちょうど倍々ゲームになっているのは面白いところです。

マレーシアはタイの2倍、ベトナムの8倍の豊かさが数字上ありますが、日本人の多くはこのポジションイメージを頭の中に持っていないかもしれません。

ちなみにこれを日本の過去に置き直すと、
ベトナムが昭和40年、インドネシア昭和45年、タイが昭和49年、マレーシアが昭和53年。
ほぼ4年おきに2倍ですから、日本の凄さが改めて実感されます。

Asean左はこの4ヶ国のETF6ヶ月チャート。
上からタイ(赤)、インドネシア(紫)、マレーシア(紺)、ベトナム(緑)の順。

最近、銀座や郊外のアウトレットモールでも見かけるようになったタイの強さが目立ちます。

ベトナムは蚊帳の外。

何しろ、ドルに対して「切り下げる」という、超軟弱通貨「ドン」が問題。
円に対してはこの1年で2割下げました。

ホーチミンに出店している日本のチェーンでは、醤油ラーメン1杯が7万ドン。
現在のレート(1円=240ドン)だと290円。

049
現地高級(?)チェーン店「フォー24」なら、肉入りフォーが42000ドンなので、175円。

旅行は安く済みそうですが、たかだかホテル1泊1万円が240万ドンとか、ゼロが大き過ぎてジンバブエなどのインフレを連想させるところも損をしています。

直接投資の増加、輸出振興による通貨の安定、電力などインフラ整備などが求められるところです。

政府もそこは理解していると思いますが、何事にも経済・官僚中心で素早い中国に比べると、良くも悪くも「しなやかな」印象の国です。

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