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December 13, 2010

COP16で久々に気概を見せた日本外交

20090626co2_zuhyo2008_03_01COP16は決裂を避け、全てを継続協議にして終えた印象です。

日本は開会早々、いかなる条件でも京都議定書を延長しないと宣言し、世界の楽観論を戒めました。

言うまでもなく、京都議定書は、

・日欧など排出量で世界の3割の国だけが削減義務を負い
・米中は不参加
・日本に厳しくEUに甘い1990年比

の取り決めになっています。

日本の延長拒否により、

・自分たちは何もしなくて良いはずの新興国
・日本へたっぷり排出権を売れるはずのEU

が慌てました。

日本には、

自分がまず率先して苦しめば他の人は付いてくる

という文化がありますが、これを国際外交に持ち込んでも成功しません。

世界の温室効果ガスの40%を占める米中が参加せず、4%の日本が人柱になる京都議定書は、世界の温暖化防止にほとんど効果がないにも関わらず、温暖化防止策を講じているというポーズを作るだけの国際的欺瞞です。

今回の松本環境大臣はじめ経産省・環境省の関係者の皆さんは、日本の国益と世界のあるべき枠組みのためにどう振る舞うかを周到に議論し、サンドバッグ覚悟で臨まれたに違いありません。

日本の正論は、歴史が評価してくれると思います。

お疲れ様でした。

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