結局どうすれば良かったのか、2010年
為替は一言で言うなら円高の1年。
円から見ると、豪ドルがようやく「変わらず」のレベル。
外貨預金のつもりなら、金利は取れています。
次に強かったのはスイスフラン。
最弱はユーロ。
「欧州通貨を売る」に徹していれば大きな利益が得られていたはずです。
コモディティはどうか。
銀が圧倒。
異常とも思える80%の上昇。
金とDBA(アグリ)が2割程度の上昇。
原油はWTIが10%程度上がっていますが、織り込み済みだったのか、このETFには現れていません。
最後に一応日本株。
下から見ていくと、黒の三菱商事(8058)がマイナスのパフォーマンス。
配当もある商社株でコモディティをプレイしよう、というアイディアは粉砕されました。
商社という存在は、世界の変化に果敢に対応し、資源調達の最前線にいる「戦う日本」の象徴とも言える存在ですが、それがこの程度の評価(PER8倍)では、投資家の日本株離れも当然かと思われます。
ホンダ(7267)がほぼ変わらず。
REIT(1343)とコマツ(6301)が2割強のパフォーマンス。
コマツは夏場の安いところでは1600円があっての2400円台ですから、上手くやれば4割ほど取れていました。
年間で4割上昇したファナック(6954)は日本株の中では断トツ。
日本株を触わるなら、REITか新興国関連銘柄しかなかったという1年だったのでしょうか。
1年間のお付き合い、ありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお正月をお迎えください。
この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。
Comments
来年はまた激動の一年になりそうですね。円はいよいよ80円を割りそうですし…。ユーロもダメか…。
一年間のブログ更新ご苦労様でした。来年もよろしくお願いしますm(__)m
Posted by: そら | December 31, 2010 10:09 PM
大変ためになるblogで今年も羅針盤の一つとして参考にさせていただきました。ありがとうございます。
長期投資枠を除くtradingについては、今年は、1勝(j-reit)1敗(上海A)でした。中国の金融引き締めを軽視したことを反省しています。
今、企業と同じく私のポケットには内部留保ばかり膨らみ投資先がみつからず難儀しています。私を含めて周りは完全に"グローバル"モードです。今年は主な投資先を「新興国」と「自分」にする予定です。英語だけでなく中国語を完全制覇します(笑)。
来年も卓越した相場観を期待しています。
よいお年をお迎えください。
Posted by: Blue | December 31, 2010 11:28 PM
>そらさん
いつもコメントありがとうございます。
円高に連動して法人税が下がる新税制という初夢を見ました(笑)
いずれにせよ、高齢化日本は体力で勝負できないので、もっともっと知恵を出す必要がありそうです。
今年もよろしくお願いいたします。
>Blueさん
こちらこそありがとうございました。
この国は、グローバルな視野を持ち、内部留保が厚くなる人々と、閉じこもって負債が重くなる人々に分化しているようです。
これを、さらに所得の再分配を進めることで解決を図ろうとすると、ドイツとアイルランドのように、両者の心理的な溝はさらに深くなってしまうのではないかと感じています。
今年も微力ながら、少しでもお役に立つヒントをご提供できるよう頑張る所存ですので、よろしくお願いいたします。
Posted by: akazukin | January 01, 2011 08:20 AM