« 頭の悪い財務大臣 | Main | シカゴ筋ポジションの確認(11/30時点) »

December 10, 2010

米国長期金利とドル円相場の相関性

Kinri_tnx今年のアメリカの長期金利(10年)をざっと振り返ってみると、春の楽観期に4%まで上昇。

その後は景気回復への悲観観測やFRBの金融緩和策への思惑もあり、ほぼ一貫して下がり続け、10月には2.4%。

QE2発表後は、やや経済指標が上向きになったことや債券の戻り売りが出たこともあり、現在は3.2%という推移を辿っています。

日本の長期金利は、4月が1.4%、10月0.8%、現在1.2%と大きな高低は一緒です。

金利差とドル円相場を節目だけ並べてみると、

    金利差   ドル円
4月   2.6%    94円
10月  1.6%    81円
現在  2.0%    84円

金利差1.6%に詰まった10月には、あの際限なく続くかと思われた円高に見舞われました。

なお、単純に金利差とドル円が一次方程式の関係にあるとすると、4月と10月の値から、
y(ドル円)=13x(金利差(%))+60 
の式になります。

このxに現時点金利の2.0%を入れると、86円。

あと1~2円の円安が期待できそうな今の相場実感と符合します。

為替相場は金利差だけで決まるものではありませんが、金利差で決まると考えている人が市場参加者の多数を占めている実態がありそうです。

この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。


|

« 頭の悪い財務大臣 | Main | シカゴ筋ポジションの確認(11/30時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 頭の悪い財務大臣 | Main | シカゴ筋ポジションの確認(11/30時点) »