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December 26, 2010

中国はインフレに対応できるのか

Hsce香港H株のチャートは11月8日にピークを付け、その後反発局面がなくダラダラ下げ。

10月のCPIが4.4%と、2年振りの高水準だったのが11月11日。
続いて今月になり、11月CPIが5.1%とさらに悪化したと判明。

相場は2ヶ月間も利上げ警戒モードでしたが、中国当局は預金準備率を上げて銀行融資を規制するばかりで利上げを躊躇っていました。

昨日25日、中国人民銀行はようやく0.25%の利上げを発表。

これで中国の1年物預金金利は2.75%となりますが、現在の物価上昇率に大きく届かず。
持たざる庶民は、統計以上に上がっている物価と低金利の狭間で喘いでいます。

低金利と為替操作、そして内陸部への公共工事でカンフル注射してきた政策は行き詰っているのではないかという意見が増えてきました。

FTは23日付の「China’s growth model‘unsustainable’」という記事で、中国人民銀行出身のエコノミストの「中国の高成長は持続不可能」いう意見を紹介しています。

その根拠とされているのは、格差拡大による社会的緊張の高まり、環境汚染、公的サービスの欠如、輸出と不動産投資への過度の依存など。

これらは周知の事実ばかりですが、世界が中国を見る目は厳しくなり、当局のハンドリングに懐疑が生じています。

1a76c2ba0ef711e09ec300144feabdc0北京では渋滞の酷さのため、新車登録台数が制限される規制が発表され、自動車株が売られました。

中国共産党は、マルクス的なイデオロギーを捨て現実的な市場経済を導入して大成功しましたが、その結果、経済成長と国家の秩序を人質に取って自由と人権を抑圧する既得権益集団となりました。
権力内部では、強硬派が穏健派に圧力をかける政治闘争が激化していることが、外交面から推察されます。

もしも経済運営に行き詰れば、共産党が統治する正当性が失われることは、反日を口実とした政権への抗議デモが多発していることが如実に示しています。
抗議を力で押し潰せば外資は引きます。

私の中国株ポジションは、この数年では最も小さくなりました。

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