原油が急騰
投資家は避難モード。
とりあえず持っているリスクポジションを一部手仕舞い、ドルや円に回帰しています。
1ヶ月も経っていない2011年ですが、相場のテーマは猫の目模様。
欧州ソブリンリスクはユーロ上昇であっと言う間に遅れたファッションとなり、アジア諸国のインフレ懸念も1週間で織り込まれ、今は中東情勢を見守っています。
強権政治よりも民主的な政治が好ましいには決まってはいますが、「民主主義」という車を運転するのは大変です。
ネット社会は既存の権威を容易に攻撃する力を大衆に与えましたが、氾濫する情報に混乱する人々も増え、世界を安定させるスタビライザーを喪失させてもいます。
民主主義的な革命のつもりが、いつの間にか原理主義者や軍部に乗っ取られるケースもあります。
エジプトの今後は、おそらく軍の判断次第のようです。
権威主義の打破が失業や格差を一気に解決するものでもなく、少しずつの改善を積み重ねた社会システムだけが、様々な欲望を吸収して崩壊しない柔軟構造を持ち、個々人の自己実現を可能にするものです。
その典型例は、あらゆる思惑を飲み込んで成長し、その中で成功するには辛抱と自己規律を何よりも必要とする「相場」というシステムです。
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