ぐいぐい上がる長期金利
FRBが買い支える2年債は高い(金利は低い)、投資家が売る10年債は安い(金利は高い)の構図です。
イールドカーブのスティープ化の持つ意味は概ね、
①金融機関の支援(短期で借りて長期で貸す利鞘の拡大)
②景気回復期待
③インフレ懸念
の3つ。
①は政策ですから意思の問題ですが、市場を歪めているとも解されます。
②、③は投資家心理ですが、商品市況と組み合わせて考えれば③の要素が今は大きそう。
何でもよいから、インフレに強い資産を買っておきたいという心理が強まり、足元ではインフレ懸念でアジア株を売って先進国株式に回避となるのでしょう。
最近メガバンクの住宅ローンは9割超が変動金利だという記事を見ましたが、この割合はちょっと異常。
変動から固定への変更希望が殺到したら、自分の思っているタイミングで、期待したような固定金利の貸し手が出てくるとは限りません。
皆が右を向きだしたら、左を向く人は一人もいなくなることを、我々はリーマンショックで学んだはずです。
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