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February 18, 2011

証券取引所はアライアンスに夢中

世界の証取業界では、3つの大きなM&Aが進行中です。

最も記事が多いのは、「ドイツ取引所(フランクフルト)」と「NYSEユーロネクスト(ニューヨーク、パリ、ロッテルダム、ブリュッセル、リスボン)」で、合併比率は「6」対「4」。

現在の時価総額比でドイツがメジャーシェアですが、アメリカがドイツに負けた、とヒステリックな反応は限定的です。

アジアでは、シンガポール証取によるオーストラリア証取の吸収合併話が進行中。
取締役の数でオーストラリア議会が抵抗したため、当初シンガポールの方が多かった役員数を同数(シンガポール5、豪5、第三国3)という修正案が出ました。

3つ目は、ロンドン証取とカナダTMX(トロント、モントリオール)の合併。
提案ではロンドンが55%、TMX45%とロンドンによるカナダ買収の色合いですが、カナダ政府が「国益」を調査すると抵抗。

過去の「拒否」事例には、昨年のBHPビリトンによるポタシュ(肥料メーカー)の買収計画があります。

活発なM&Aは、グローバルな資本移動である証券取引やデリバティブの争奪戦です。

ヒトの移動であるエアラインが、「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の三連合になっている状況から考えれば、カネの取引も3つくらいのグループに集約されるかもしれません。

振り返って東証ですが、システム障害や業績低迷(3年連続減益予想)で自身の上場計画が頓挫中。
幸か不幸か買収の対象になり得ていませんが、周回遅れどころかレースに参加もしていない状態。

日本では、上場できない会社が上場審査をしているという皮肉な現状になっています。

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