中国のインフレとの戦いは厳しそう
春節に合わせた0.25%利上げ。
この結果、1年もの定期預金金利がようやく3%。
一方インフレ率は公式発表で5%、食品は10%。
預金すれば資産は目減り。
とはいえ社会保障が未成熟な中国で貯蓄は必要。
当局は今回の利上げに関し、一律0.25%ではなく、預入(貸出)期間で差を設けました。
☆定期預金
1年 +0.25% 3.0%
3年 +0.35% 4.5%
5年 +0.45% 5.0%
☆貸し出し
1年 +0.25% 6.06%
3~5年 +0.23% 6.45%
5年超 +0.2% 6.6%
長期になるほど銀行の利ザヤを減少させて預金金利の上昇に当てました、のメッセージ。
預金者への配慮を見せたとは言っても、これで十分と思う人はいない状態。
この先2~3回の利上げを予想する人が多く、その度に株式市場は揺れることになりそうです。
中国では政治と経済が分離していないので、インフレは純粋に政治問題。
共産党は国民から人権を取り上げる一方、為替操作による経済的利益を国民に与えるというバーター契約を結んでいますが、利益配分が偏ってるぞという批判を浴びています。
いよいよとなれば、得意の物価統制令が出るでしょうが、それは共産党が経済をコントロール出来なかったという面子の問題にも発展してしまいます。
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