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March 05, 2011

依然根強いインフレ懸念

電気自動車の普及でガソリン消費は減る、どんな政権でも原油を売らずに産油国は生きていけない。

などと言われつつも、原油をはじめとしてコモディティ市場への資金流入は高止まっています。

Z_2左はNYSE上場のETF、銀(SLV:赤)、金(GLD:緑)、農産物(DBA:紫)、原油(OIL:青)の1年チャート。

銀が2倍、農産物が+40%、金が+20%、原油は意外にも若干のプラス程度です。
シルバーの強さは驚愕の一言。

グラフでの「OIL」は実際のWTI価格の推移よりは弱く出ていますが、日米以外の世界はインフレで苦しんでおり、ブラジルの政策金利が11.75%といった状況を考えれば、この程度の上昇は許容すべきなのかもしれません。

原油上昇には、産油国へ富を分配し、先進国には代替エネルギーの開発を促進させるという効果もあります。
株式市場も現状程度の原油高を脅威とは見なしていないようです。

より深刻なのは農産物の上昇。
ミャンマーは米の輸出を停止しました。

各国が自国への供給を重視し、輸出を絞る傾向が強まると考えるなら、貿易自由化で日本の農業が安い海外農産物で潰れてしまうという考え方自体が修正を迫られるのかもしれません。

<参考>
ちなみにDBAのベースウェイトは、

コーン 12.5%
大豆 12.5%
砂糖 12.5%
生牛 12.5%
ココア 11.11%
コーヒー 11.11%
豚赤身肉 8.33%
小麦 6.25%

などとなっています。

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